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2016年12月

2016年12月28日 (水)

イプシロンロケット2号機が飛んだ。

 イプシロンロケットは、戦後まもなく研究開発された個体燃料ロケットです。

 有名な糸川博士の情熱を中心にした科学者が集まって、少ない予算で研究が進んできたものだそうです。

 ロケットの最終目標は大気圏外への飛行ですので、大気の外では、基本的に空気がありません。燃料を燃やして噴射してその反作用で、大気圏外、宇宙を飛ぶことが目的です。

 そのために、ロケット内部に真空の宇宙でも、酸素と燃料が燃えて噴射できる条件が必要です。

 種子島のH2AやH2Bなどの大型ロケットは、衛星を宇宙へ運ぶために、ロケットの内部に『液体水素』と『液体酸素』を発射前に充填する必要があります。

 液体酸素と液体水素のロケットエンジンは、非常に複雑だそうで、日本では、H2Aロケットの打ち上げに失敗が頻発して、アメリカの援助を受けました。

 そして、文部科学省の傘下に入った、糸川博士中心に開発されてきた『東京大学』主体の固体燃料ロケットが、民主党政権下での、仕分け作業で、国の予算の無駄使いのチェックに合い、固体燃料ロケットが中止されてしまいます。

 当時の有名な仕分けのセリフが残っています。富士通と理化学研究所で開発しつつあった『スーパーコンピューター京』で演算速度が世界1位にする開発予定。

 蓮舫議委員の『世界1位でなくてはいけないのでしょうか、世界2位ではいけないのでしょうか』

 この仕分け作業は、財務省の各省庁への予算削減をするために、民主党議委員が踊らされていたことがあとで判明します。

 この時に、液体燃料で、固体燃料と同じ規模の中型ロケット開発事業が動いていたそうで、開発に難航していたそうです。

 固体燃料ロケットと液体燃料ロケットの違いは、エンジンで噴射する燃料を液体燃料システムであれば調節が可能で、噴射でのコントロールが可能だそうです。

 しかし、固体燃料は、石油製品と酸素を含んだものを固形化して、中に燃焼するための触媒が必要で、長い日本の固体燃料の研究の蓄積がある。しかし、固体燃料は、一端燃え出すと、その燃焼のコントロールが液体燃料のようには調節がつかない。

 しかし、H2AやH2Bのロケットにも、載せる衛星の重量などで、一段ロケットに点ける補助ロケットの数を調節している。この補助ロケトが固体燃料である。

 世界に衛星打ち上げの依頼を受けるロケット商売を考えた場合には、H2A,H2Bのロケットでは大きすぎるということで、中型液体燃料のロケット開発は難航が続き断念された。

 固体燃料ロケットの技術の温存に執念を燃やす人達がいた。コストカットが個体燃料ロケットの中断の大義名分であったのでを大幅に工夫してコストを下げた。

 まず、1段目のロケットにH2Bなどの固体燃料の補助ロケットを使用して、2段目には、過去に使っていた中型固体燃料のロケットの2段目を使用して、3段目もまえの中型固体燃料ロケットを改良して、造り上げた。

 しかも、発射台に組み込むさえにも、今までの職人技を必要とすることで、多くの人が関与せざるを得なかったことを大きくマニュアル化してコンピューター化して人員を減らした。

 また、打ち上げ管制室の人数も、コンピューター化して、10名たらずで済むように全てコンピューター化をした。人手が掛からないということは、多くの人の仕事がなくなるので、かなりの抵抗があったようだ。

 しかし、財務省のJAXA苛めで、固体燃料ロケットを失うはめになったので、この徹底した節約志向で創り上げた執念に賛美を送る。

 その後、2段目のロケットの能力を上げる思考錯誤があったようで、今回、その2段目の能力を上げることに成功して打ち上げが成功した。

 文部科学省や、政府や、JAXAの内部でのアカデミックな争いもあるのだろうが、官僚機構の弊害も多く出ているのではないか。

 もう一つ気になる推測がある。

 日本は創ろうと思えば、プルトニュームが潤沢にあるので、核兵器をすぐに創れる技術を持っている。

 その核兵器の小型化もほぼできるであろう。その小型化した核兵器を攻撃ように運搬するのには、個体燃料ロケットが必要なのだ。

 今、北朝鮮では、核兵器を載せるために開発を急いでいるロケットは、液体燃料ロケットなので、発射直前に燃料の充填が必要なのだ。これは時間が掛かり、いつでも核ロケットが発射できるという訳にはいかない。

 アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、イスラエルなどは、ロケットに個体燃料を使っていて、何時でも発射できる態勢になっている。個体燃料の場合は充填して待機できる利点がある。想像であるが、定期的に燃料の劣化を防ぐために入れ替えをしている可能性はある。

 アメリカが、日本を属国にしておきたいために、原子炉で燃やしたプルトニュームの精製を、アメリカが管理しており、その管理下で、フランスへ輸送して、フランスからは、ロシアへ運び、ウランの燃えかすを精製してプルトニュームにして、フランスから、日本へ戻ってくるらしい。

 この間の輸送は、日本については、アメリカの管理下で動くことになっている。しかも、燃料であるウランの濃縮もアメリカが行い、それを購入するような制約が課されている。

 そうした、延長戦に、この個体燃料の小型化した、イプシロンロケットに難癖がついたのではないかと推測していた。

 しかし、この個体燃料ロケット打ち上げられた『はやぶさ』が小惑星から帰ってきたのである。

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